機械式駐車場

駐車場機器が壊れたらどうする?

機械式駐車場

駐車場機器が壊れたらどうする?

機械式駐車場の機器が故障したら

機械式駐車場は定期的に部品を交換しなければなりません。

目安としては

・モーター類10年
・センサー類7年
・PLC10年
などなど

と、言われています。

しかし、この年数はあくまでも、法定の耐用年数であり、きちんとメンテナンスをすれば、25〜30年は持つのではないかと言われています。

ピット式駐車装置 PLC置き換え(基板⇒PLC)事例

実際にはこの「法定耐用年数+5年位」から故障し始めるので、それから交換や修理をし始める管理会社も少なくありません。

そして近年では、駐車場設置から20年も経つと、住民の高齢化、時代の流れとともに車を手放す人が増えたり、若者の車への興味が薄れ、駐車場の空きが目立つようになりました。

こうなると、故障や劣化による建て替えを検討しても、駐車場料金が取れず、建て替えに充てる費用が用意できないマンション管理組合も少なくはなく、このような場合二つの策があります。

①撤去し、埋め立てる

契約台数が少なく、もう増える見込みがなければこの方法が一番安いです。

埋め立てた土地は、平置きの駐車場にするか、空きスペースを活用し、レンタルボックスのコンテナを置いたり、コロナの影響もあり、キッチンカーなども新たな収入源として人気です。

しかし、大きなコンテナが設置されることによって、平置き駐車場と併設の場合、視界が悪く、車上荒らしが増えたり、撤去する際の費用が掛かったりと、デメリットもあります。

一概に費用が安いから。
収益化が見込めるから。
だからこれが良いということではなく、将来の展望をもとにどのように活用するかは計画的に考えなくてはいけません。

②リース契約でリニューアルをする

リース契約とは「こちらが希望した設備をリース会社が購入し、それを長期で借りることができるサービス」です。

駐車場だと大体大体15〜18年で借りることができ、契約期間内であれば、経年劣化に限り無料で部品交換や修理してもらえるメリットがあります。

しかし、契約者が増えなかったり、減少してしまった場合、駐車場収入だけではリース代を賄えなくなる可能性もあります。

いずれにせよこういった駐車場の建て替えはリスクが高く、住民の利便性だけでなく、ここから20年位の収支バランスを見込み、経営戦略として計画していかなければいけないのではと思います。

 

壊れても何もせず放置するという選択肢は?

何もしないという選択肢は避けるべきと我々は考えております。

国土交通省によると、

マンションの立体機械式駐車場で、平成29年〜令和元年度、車を載せる駐車台(パレット)が落下した事故が11件ほどあり(内1件は人身事故)、消費者安全調査委員会の調査によると、推定要因はワイヤーロープの破断、パレットを動かすモーターの不具合とされるが、それより問題なのは、平成15年〜19年に設置され、メーカーが推奨する定期交換時期を10年超えて使用されていたということだ。
しかし、トラブルを起こした駐車場は国交省の指針通りに、3ヶ月に一度定期点検を行っていた。
それなのになぜ、事故が起こったのかというと、保守点検事業者はマンションの管理組合にその他の機器と合わせて交換を進めていたが、事故の発生リスクは説明不足であった。
そのために、管理組合は交換の必要性をあまり認識しておらず、先延ばしにしていた。

今後はこうした事故も増えていく恐れもあります。

まずは放置したことによる事故発生、人身事故などの危険性を念頭に置くことが大事で、そのためにも判断知識が必要になるので交換をおろそかにした場合のリスクを弊社ではあえてご説明させていただきます。 

駐車場は車には必ずないといけないものですが、使っている人、使っていない人それぞれの目線で駐車場のことをコンサルティングしていけるような改修工事業者に我々は日々なりたいと思っております。

 

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