突然起こった機械式駐車場の故障に関する問題など実例
自動車に関連する事故と聞くと、まず初めに道路上での事例を思い浮かべる人が多いと思います。しかし機械式駐車場の中でも日々事故は起こっているのです
例えば、乗用車同士で同じ駐車枠に進入しようとしてぶつかってしまったケースがあります。このようにお客様同士によるトラブルで起こる事故も多いです
同様に突然の機械の故障による事故も多発しています。例えばコインパーキングにバックで入庫しようとした際、故障して上がったままのロック板(フラップ板)に接触することがあります。突然起こる機械の故障では、トラブルが発生しやすいので注意が必要です
利用方法を誤ると重大な事故につながる可能性があるのが立体駐車場です。機械式駐車場ではこのようなトラブルが意外と多いのです。駐車場管理者は普段から安全に十分配慮し利用者様に注意喚起することが大切です。
今回は、高額賠償となる可能性も大いにあった立体駐車場で起きた事例を紹介していきたいと思います
<事故➀>
2015年5月2日夜、東京都港区の機械式立体駐車場を借りて自分の車を保管していたドライバーの娘が、ドアミラーを折りたたまずに入庫して機器を損傷。さらに同年8月4日午後、今度はドライバーの知人が同様のトラブルを起こしたため、管理会社は「故障によって他の契約者が車を出せなかった際、交通費を立て替えた」「契約者が全員解約したため、建物を解体するしかなくなった」などとして、ドライバーから約1500万円を請求する裁判を起こした
<判決➀>
裁判では、「駐車場の性質上、操作盤の操作方法や安全に関する様々な注意事項があることは明らか」と判断。運転者が契約者ではなくても「それらを十分確認してから注意事項に従った利用をすべき注意義務がある」として娘と知人には事故を起こした過失、ドライバーには事故を生じさせた責任があるとした
その一方で、「管理会社側の言い分は信用できない点が多い」としてほとんどの請求を認めず、実際の修理代7万円の支払いのみを命ずるにとどまった
機械式の立体駐車場は、利用方法を誤ると、同乗者や子どもが転落したり機器に巻き込まれたりといった重大な事故につながることもあります。また、今回の事例では修理代のみで済みましたが、請求内容のような高額賠償を命じられる可能性もなくはないです。利用の際は安全に十分配慮し、万が一に備えてあらかじめ補償をつけておくことが大切だといえるでしょう
<事故②>
機械式駐車場に入庫しようとしたところ、エラーが発生しており入庫ができない事例が発生。その際ドライバーは駐車場前の道路に駐車後、修理会社に連絡したが管理会社には連絡が取れなかった。
その日は徹夜しており、眠かったため車を放置したまま帰宅して仮眠。翌日車の様子をみてみると、駐停車禁止場所への放置車両の確認した旨の標章。契約書には駐車場の故障による損害に関する規定はなし管理会社は、コインパーキング代であれば負担するが、今回の件に関しては管理会社に過失はないとの見解
この事例では裁判は起きなかったものの、非がどちらかを決めるかねる事例です。駐車違反の違反金18,000円は、当然ドライバーの判断ミスによる過失が原因ではあるものの駐車場の故障がなければ起こりえない損害です
このように日々、突然の機械の故障による事故が多発していると同時に裁判に発展することも多いようです。このような事態を防ぐためにも日々のメンテナンスを心がけていきましょう。定期的なメンテナンスをすることで防ぐことが可能な事故は数多くあります
完全に老朽化してしまう前に一度、駐車場のメンテナンスを再度検討してみてください。
何らかの予兆も見逃し手ほおっておくことが危険です。機械はしっかりメンテナンスすれば安心して使えますが、
大きな不具合を招くこともありますのでしっかりとした運営知識が必要のなってきます。
KYOEILOGICでは様々な機械式駐車場を取り扱い日々情報を蓄積しております、こんな悩みがあるんだが…というような事や、こんな事が出来ないか?などなんでもお気軽にお問合せ下さい。