こんにちは。
今回は世界の駐車場事業を見てみようと思います。
実は日本は、世界の中でも駐車場先進国で、海外に進出している企業が多いです。
国が違えば求める快適さも違い、駐車場も日本と求められているものが違います。
英国では路上設置のパーキングメーターが普及していて、クルマは路上で停めるという考えが一般的です。
ですから、政府に申請すれば、車を家の前に停めていても問題がないので、わざわざ離れた場所にクルマを停めに行くという意識が薄いのです。
しかし、治安が悪いので、路上駐車に抵抗を持つ方もいます。
そこで日本のパーク24と英国のNCPが協力し開発を進めているのが大型の立体駐車場で、入り口にシャッターを設置し、安全面を考慮した駐車場の提供を進めています。
英国と同じパーク24の事例をもう一つ紹介します。
マレーシアでは社会インフラ整備などは進んでいますが、駐車場に関しては止められれば十分というものが多く衛生面や安全面に不安があるものが多いです。
そこでパーク24は衛生的で安全な駐車場はマレーシアでは明らかに差別化になると、マレーシアが求める快適さに寄り添いながら駐車場事業を展開しています。
ちなみにパーク24は日本でも有名な「タイムズ」として韓国や台湾にも進出しています。
そのほかにインドでは、駐車場シェアサービスがあります。
インドは近年低所得者層の人々が自動車を所有できるようになり、車の保有率が高く、駐車場に困ることが日常的だそうです。
そのため、インドでは違法駐車が多発し、問題になっています。
基本的にインドでは駐車場が無料だという文化が根付いていて、自分で買った車はどこに停めても良いという考えを持っている人が多いです。
そこでインドでは、立体駐車場の設置や、車庫証明が無いと車が購入できない施策の計画、先ほどあげた駐車場シェアサービスなどの事業を展開しています。
最後にアメリカの事例を紹介します。
アメリカ西海岸地域では土地が広く、駐車場もだだっ広いのに加え、一日数百円で済むという激安です。
日本と違うところは防犯面や荷物が入れやすいという理由で前向き駐車が主流です。
前向き駐車がしやすいように、駐車スペースが通路に対して斜めの所が多く、場内まで明るくて、白線でラインが引かれているだけのところが多く、価格も安いです。(朝から版まで止めても数百円のところ多い)
そして、アメリカではパーキングメーターが使われているのが多く、道路の縁石の色の違いで路上駐車できる時間の目安が示されています。
日本との大きな違いはバレーパーキングと言うサービスがあることです。
このサービスはホテル滞在中やレストランでの食事中に駐車場への車の出し入れ、鍵の管理をしてもらえるサービスとなっています。
預けている間に洗車をしてくれるサービスもあります。
注意点があり、引換券がないと証明するものがないので、引換券を無くさない。大勢の人が一気に出てくる時には車がすぐには出てこないので、時間に余裕を持って取りに行く。
さらに車の中に荷物を忘れてしまった場合、係員に荷物を取ってきてもらわないといけないので時間がかかります。
忘れ物をしないようにしましょう。
いかがでしょうか、どういった駐車場が快適なのか、世界の国が違えば求めるものも違います。
日本の企業は駐車場先進国の技術を活かし、その国のニーズに見合った事業展開をしています。