不動産の収益改善をコンサルできる業者は多いですが、機械式駐車場はどうでしょうか?
今回で立体駐車場コンサルのお話3回目。
色々考えた結果、機械を撤去し平面化するのが良いと結論が出る場合もあります。
今回は使わなくなった立体駐車場を撤去し平面化するお話の「3段タイプ」に焦点を当ててお話しします。
平面化する
立体駐車場を平面化では、地上しかない場合と、地下にある場合とがあります。
地上部しかない場合は撤去して、ラインを引いてと簡単ですが、地下ピット型の場合、いくつか方法があります。
①埋め戻し(その中にも土を入れる、コンクリートを流し込む、EPS工法など・・・)
②鋼製平面化
大きく分けると二つ。
特にコストパフォーマンス、後々のメンテナンスのしやすさ、また将来的な事を考えると、圧倒的に鋼製平面化が人気です。
しかしそんな鋼製平面化にも注意しなくてはいけない事があります。
それを次の章でお話しします。
多段式平面化で考慮するポイント①「ピットの深さ」「平面後の床面積」
3段式のピットは深く、その深さは3.5m以上あります。
5連機を平面化して梁1本に2本の柱が必要だとすると、11本の梁の場合22本の梁を建てることになります。
梁との納まりと経済上(金銭をかけすぎない範囲) 柱の断面は約10cm×10cmとなります。
柱高3.5mに対して幅10cm、長さ幅=35:1の、まるで竹林のような極細の長い柱になります。
しかし柱がたくさんあるので、車重に耐えられる構造ではありますが、地震が起きた場合の柱の中央の揺れが激しくなるような、バランスの悪い構造になります。
多段式平面化で考慮するポイント②「鋼製床にかかる荷重」
お次は「鋼製床にかかる荷重」についてです。
駐車場の厄介な所は、車があるかないかで車重差が極端である事です。
平面化後はとくに特定の車が駐車する車庫として利用される事がほとんどだと思います。
その場合、重い車が乗る所には常に重い車が乗る事になるので、重い車の隣が軽自動車だと、隣との重量差も極端になります。
その場合入出庫の繰り返しの荷重が激しく、床部が弱いと局部変形を起こしやすくなるので集中負荷を分散させることが大事です。
その他にタイヤによる劣化もあり、床材の耐用年数が平面床の耐用年数になります。
メッキが大きく影響し、メッキの厚さも大きな要素の1つです。
一概に耐荷重はOKだから問題がない。というわけではなく、将来的な利用方法によって
このように適切な対策案と平面化後の方針を見据えた検討をすることで,リスクも見落としを軽減できるのではないかとおもいます。
機械式駐車場に関するいかなるお困りごとにも、コンサル視点、技術視点にてご提案が可能です。
もちろんご相談は無料ですので、お気軽にKYOEI LOGICまでお問い合わせください!