EV車両

電気自動車の充電ステーションを考える

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電気自動車の充電ステーションを考える

今回は今のガソリン車やハイブリット車に打って変わるEV車に重きを置き、それに伴う充電設備についてお話ししたいと思います。

 

EVステーションとは

ガソリンスタンドの数が減っているなか、近年EVステーションは全国的に普及しています。
EVを販売しているディーラーはもちろん、コンビニやスーパーをはじめ、生活する際によく訪れる場所にも充電器が多く設置されています。
また、高速道路のSAや道の駅など、長距離移動時の主要道路沿いにも設置されており、休憩時間やお買い物ついでに充電する人もちらほら見られます。
全国の充電スポット数は今や18千箇所以上にのぼり、ガソリンスタンド数のおよそ6割に匹敵するといわれています。 

 

主な設置場所

充電設備は、様々な施設に多く設置されています。そのほか、空港や市役所といった公共施設の駐車場にも数多く設置されています。
日常よく利用するコンビニや移動の中継地点となる道の駅、高速道路のSAPAには、短時間で充電できる急速充電器が、一方、宿泊施設など、長時間駐車する施設では、充電に時間がかかりますが、普通充電器が設置されています。

 

自宅に設置するという選択肢

EVステーションまで行くのは億劫だよ~」って人も中にはいますよね。

そんな人は自宅の駐車場またはガレージにEV充電器を設置することもでき、自宅をEVステーションにすることもできます。

電気自動車のEV充電器を自宅に設置するメリットは、やはり効率の良さでしょう。
EV充電器が増えてきているとはいえ、まだ至るところにEV充電器が数多く設置されているわけではないため、週末や休日ともなればEV充電器も混雑して待ち時間も発生しますし、急速充電スタンドでも充電時間の30分は待つ必要があります。

そう考えると、近くのEV充電器までわざわざ出かけて待ち時間が発生するという環境は不便で効率的ではないと感じます。

自宅にEV充電器があれば、帰宅後から朝まで充電しておけば翌朝には充電が満タンの状態で出かけることができて効率的です。

EV車は車に標準装備されている普通充電用ケーブルをコンセントに差すことで充電する仕組みですので、自宅にコンセントを設置するだけでいつでも充電ができて安心です。
太陽光パネルを用いた発電システムや割引率の高い深夜電力を使うことで、電気代の節約にもなりお得です。

 

電気自動車が増える一方、充電ステーションの数が減っている?!

今年、地図制作会社が行っている調査で、意外な結果がまとまりました。
調査が始まった2010年度以降、右肩上がりで増加していた、EV充電器の数が昨年度初めて減少した結果が出ました。
商業施設やSAPAなど、公共の場所に設置され、誰もが使えるEVステーションの数は昨年度29233基と前の年度と比べて1087基減っていました。

 国は2020年に2035年までにすべての新車をEVHV車、水素車などの電動車にするという目標を掲げました。
国をあげてこれから電動車を増加させようというまさにそのタイミングでEV充電器が減少したのはなぜか?

その原因の1つは老朽化です。

EV充電器の使用年数は、8年前後が目安とされています。

国内の多くのEV充電器は、2010年代前半に政府の補助金制度を活用して設置されましたが、その時に急増した充電スタンドが続々と使用年数を迎えているのです。
まだまだここからと言うタイミングでの老朽化は思ったよりもガソリン車から電気自動車への移行がうまくいってないことも要因の一つと言えます。

 

今後の動き

国は、今年の6月に「2030年までに充電スタンドの数を、今の5倍にあたる15万基に増やす」という目標を設定しました。

ただ、設置する場所など使いやすい場所や需要がなければ利用者が増えないだけでなく、インフラの維持自体が大きな負担となってしまいます。

増やすだけではなく利用者の生活に寄り添った場所や、電気自動車のさらなる普及が今後のEVステーションのカギとなってくるでしょう。

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